逆子(さかご)の治療
このところ逆子治療に来られる患者さんが続いています。
ずっと正常位にいた赤ちゃんが急に逆子になり、できれば自然分娩をしたい・・・と望まれるママたちの声は切実なものです。
体中に数多くあるツボの中に、逆子にきく「特効穴(とっこうけつ)」といわれるツボがあります。このツボを刺激するとたいへん効果があるのです。
36週で来られた妊婦さんは、4回の治療をいたしました。もう赤ちゃんのお名前も決まっていたので、「○○ちゃーん!ここですよ!」・・・と常に下から声をかけながら鍼灸治療をいたしました。胎動が活発になりママもびっくりしていました。そして、なんと帝王切開かどうかが決まる当日に正常位に戻っていて、無事、自然分娩でのお産になりました。
しかし、いつもこのようにうまくいくわけではありません。たとえば、へその緒が複雑に絡んでいたり、胎盤の位置や骨盤の形などにより逆子になってしまう場合もあります。
その時は、「赤ちゃんにとっては、ここが一番居心地がいいのですよ。あとは天におまかせしましょうね!」と、ママたちには話しています。
また、「妊娠中に鍼灸治療をして大丈夫?」と不安に思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、心配はいりません。鍼灸治療は、副作用もなく安全性も確認されております。
つわりやむくみ、風邪などの時にも、大いに鍼灸治療は力になってくれるのです!